義理と人情。
日本映画によく出てくるテーマだけど、日本では家族であっても薄情だなと思うことが多い。
私はヨーロッパではイタリア人やスペイン人の家族関係ぐらいしか分からないけれど、日本とは違って家族という関わり自体が一つの大きな共同体のような感じになっている。
週に1度は家族(親戚のおばさんや従兄弟など)が家に来てご飯を食べる日があったり、結婚しても親に電話やスカイプで頻繁に連絡するのがあるべき家族の姿と考える人が多いように思う。これも、若い世代には不評のようで、なんで毎週親戚が集まらなきゃいけないんだと思ってる若者も多いらしい。
中国は日本よりも家族との関わりが強い印象がある。ドラマのテーマで親子関係や、母と子の絆を描くものが多いのが印象的。いい大人になっても自分の母親にだけは自分のダメなところを見られたくないというような心理が描かれるのは、中国らしいというイメージがある。
ヨーロッパと日本の家族の関わりで違う事と言えば、家族や仲の良い友人同士でもお互いの行動や趣味について批判したり悪趣味だと言ったりするのがごく当たり前の事で、例えば今日は旦那の妹が髪をバッサリ切った事について家族みんなでそれについてあーでもないこーでもないという議論を長い事していた。
日本では例えば自分の母親が明らかにおかしな髪型になって帰って来ても、ほとんどの場合その家族は「まあ、いいんじゃない?」みたいにお茶を濁して、それのどこがダメなんて話には一切ならない。批判するとしても、「うーん、何か変だけど、もう切ったから仕方ないね」というぐらいだと思う。
中国はファッションも髪型も人の数だけ違うという印象で、本当に個性的な格好の人が多過ぎて、ある意味自由、ある意味無法地帯という感じがある。
日本やヨーロッパでは雑誌やテレビなどの媒体で今年の流行りを派手に宣伝したりするせいか、同じような色合いの服や、流行りの格好と分かるような着こなしの人をよく見かける。
中国では洋服もオーダーメイドする人が多いというのと比例して、みんなが本当に自分にとって好きな格好のできるとても稀な国と言えるかも知れない。全体的には韓国ドラマなどのアジアドラマからの影響を感じるファッションが多めだけど本当に人それぞれで、台湾の数年前の流行りの格好をしている人などもいる。
お金の価値観もヨーロッパ、日本、中国で違いがいろいろとある。
日本では、お金をあんまり使いたくない人が決まって「うちはそんな贅沢ができないからね」というような話をよくするけれど、スペインでは「お金がない」というのは財布に10円しかなくて帰りの電車代もないから少し貸してくれという暗示が含まれている場合が多いらしく、「お金がない」と言うと必ず「いくら貸して欲しいの?」という話になる。
中国に遊びに行くと「今度は日本で奢ってもらうから今日はこっちで払うわ」と言われることが多い。実際、友人同士では持ちつ持たれつと言う感じで、人に良くすれば人からまた何かお返しがある事もあるという考え方だろう。
でも、これが日本ならほとんどの場合割り勘で済まされる。もう2度と会わなくても借り貸しなしという感じだ。
この違いについて、日本は冷たい、寂しいと思う時もあるし、潔くいつでもお別れができて、心残りもなくてスッキリすると思う時もある。
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